『テーマで巡るイタリア』〜トスカーナ州〜(その3)

今回はプリモ・ピアットをご紹介します。

【Primo Piatto ~ パスタ料理など ~ 】

 

《パッパ・アル・ポモドーロ
(Pappa al Pomodoro alla Fiorentina con basilico)》

パッパはイタリア語で「ごはん」や「おじや」。語源はラテン語の赤ちゃんことば”papa”ですから、日本語では「まんま」が当てはまるかもしれません。
この「トマトのパッパ」はトスカーナ州を代表する郷土料理で、消化もよいいことから、離乳食や子供向けの食事としても食べられている文字どおり「トスカーナのマンマの味」。
こちらも前菜のパンザネッラ同様固くなったパンをトマトのスープで煮溶かして作ります。今回はフィレンツェ風にバジル風味、赤いパッパの上でバジルの緑が映えます、白いお皿と合わせてトリコローレ(イタリア国旗)が完成!赤ワインとの相性も抜群で、子供に食べさせるにはもったいない(失礼!)一皿でした。

 

 

《ピリ辛トマトのペンネッテ
(Pennette alla Carrettiera)》

フィレンツェの名物パスタで、Carrettiera(カレッティエラ)とは「御者(馬車引き夫)」のこと。
寒い冬のフィレンツェで客待ちをする彼らが身体を暖めるため、にんにくと唐辛子の効いたソースを使ったのが元祖といわれています。また、客待ちをする忙しい合間にさっと提供できるように茹で時間の短いパスタを使うようになったという説も。今回のペンネは、よりソースのからむ「リガーテ」でした。
にんにくと唐辛子がうんと効いたアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノにトマトを加えたような風味を楽しませていただきました。

 

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